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劇団appleApple

applestage.exblog.jp

第八回公演「I」にご来場くださいまして誠にありがとうございました。

今回、初めて男性が主演のお話でした。

三年ぶりに少人数のお芝居でした。

お付き合いの深い役者だけで創った舞台でした。

文字通り、照明音響のスタッフもいませんでした。

五人だけで創った舞台です

思い入れの深い作品になりました。


短編をいれると、今回で11本目の本になります。

書いた人にしかわからないし、書いた人によってもそれぞれだと思うのですが、

本って不思議です。

書いているといろんな自分に出会います。

あの人に出会った影響だと思う自分がいたり、

あの出来事の影響だと思う自分がいたり、

逆に影響を受けず、あの頃とずっと変わっていないんだなと思う自分がいたり、

全く自分が知らなかった自分がいたり。

だけど、ほとんどは、

つまりいろんな台詞は、

表現したいことを、物語を構成するためのものに過ぎないので、

台詞だけを拾えば、僕はほとんどの台詞に共感をしません。

ほんの一部、僕にしかわからない場所に僕という存在がいるだけです。

だけど、昔書いた本を読み返したりすると、

何処からがお客様のために書かれた台詞で、

何処からが自分なのか、その境界線がよくわからないものになります。

それはなかなか怖いことです。


今回、テーマにしたことは、普遍性のあるものでした。

設定は特異性のあるものにしました。

その特異性のある設定は自分と近いもので描かれていて、

なんだか自分と向き合うようで書くのがとても辛く、苦しい日々でした。

だけど、出来上がった作品を観たとき、

この作品のなかに、自分と出会ったいろんな人の存在を感じました。

これまで出会ったたくさんの方に支えられて自分はここにいて、

これまで出会ったたくさんの方のおかげで、

自分が好きと思える作品が今こうして創れているのだと、

そんな風に、感じました。


前述した通り、今回は深いお付き合いの役者と舞台を創りました。

十代からのお付き合いの山ノ井さんと萩原さん。

いつか三人でやりたいと、ずっとお話をしていて、ようやく実現出来た舞台でした。

そして、もう六本連続でappleに出演してくださってる本多巧さん。

自分が行いたい演出を誰よりも理解し、助けてくださる存在です。

それから恩田。

この稽古中、このメンバーが劇団員だったらなステキだなって、何度か思ったりしました。

だけど、恩田と二人だから、自分らしく作品が創れているんだなと、改めてそのことに気がついた公演でした。


次回は五月。

appleはこれからも頑張ります。

どうぞ今後とも宜しくお願い致します。

改めて、ご来場くださったお客様、誠にありがとうございました。

CoRichの「観てきた」にお言葉を頂ければ幸いです。

http://stage.corich.jp/stage_detail.php?stage_id=32784
by appleAppletheater | 2012-01-17 00:27 | I
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