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劇団appleApple

applestage.exblog.jp

テガミ

主宰、永妻です。


テガミ、終わりました。


ご来場くださったお客様、誠にありがとうございました。


そしてたくさんのお手紙(アンケート)のご協力感謝致します。


前回「オドル」から1年近くという長い期間が空いた公演でした。


考える時間があった分、本のアイデアはたくさん産まれたのですが、


考える時間があった分、どの作品で下北沢に臨めばいいのか、迷走を続けていました。


七つばかり浮かんだ話のなかで、どうしてこの「テガミ」を選んだのか、


その記憶はもう滲んでしまい思い出せません。


ただ、書いている間、


病室で眠ったままになっていた大好きだった祖母のことを思い出していました。


あれはもう五年前の話で、


意識が戻らなくなったと聞かされたある朝、僕はノートとペンを鞄につめて見舞いに行きました。


どうしても生きてる間に訊きたいことがあったのです。


もちろん祖母は生きてはいましたが、チューブに繋がれ眠ったままで、声をかけても返事はなく、


だから、当然なのだけれど、ノートは真っ白のまま持ち帰りました。


返事がないと知っていたのに、どうしてノートを持って行ったのかはよくわかりません。


自分が行けば目が覚めるなんてそんなバカみたいなことを思ったのかもしれません。


ただ、眠ったままの祖母の隣で、今この祖母は「どこにいるのだろう」なんてことを考えていたことを思い出していました。


これは着想にもテーマにも本筋にも関係のないことで、テガミを書いている間に思い出していたというだけのお話です。


だけど、上手く言えないのだけれど、あの日のノートに文字を埋め尽くすような感覚で、僕はこのテガミを書いていました。


それは五年前の記憶なのに、すぐ隣にいるような感覚でした。





参加してくださった役者さん、スタッフさんにこの場を借りて改めてお礼を申し上げます。


打ち上げは朝まで続き、みんなもうすっかり眠っていて、


だけど僕は日活の授業があったので、朝誰よりも早くその場を出て行きました。


そのとき恩田だけは起きて見送ってくれ、あのラストのように「いってきます」と出かけて行きました。


次に本格的に劇団が起動するのは、恐らく稽古が始まる十月。


それまでにさらにいい作品を創れるように努力していきたいです。


胸を張って「ただいま」と言いたいので。




それからこれは完全に余談ですが、主役の「キキ」という名前は、写真家マン・レイの愛人の名から拝借しました。


たくさんの芸術家からその才能を認められたあのキキのように、恩田もいつかなってしまえばいいのに。


といった、とても乱暴で勝手な願いを込めて。。。




Appleはまだ成長を続けます。


今後とも宜しくお願い致します。


それからブログ上ではこれから役者の挨拶が続きますので、ぜひ覗きに来てください。


それが終わればまた恩田とユルいブログが始まります。


こちらは適当に覗きにきてください(笑)


改めましてご来場くださいまして、誠にありがとうございました。


失礼致します。



appleApple
主宰 永妻優一
by appleAppletheater | 2011-06-15 00:07 | テガミ
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