永妻です。
奇跡の6日連続更新。
そろそろうっとうしいと思われそう。
今日の話題はこちら。
昨夜、読んだ小説。
サガンの『悲しみよ、こんにちわ』の新訳。
この方の訳で読むのは初めてだったのですが、現代的で新鮮でとてもよかった。
サガンがまだこの時代に生きていて、新刊を出してくれたような素敵な感覚に陥りました。
絶版になってしまった他の小説も、新訳で新たに本屋に並んでほしいものです。
さて、
読んでいて、そういえば、と思い出したことがあるのですが、
『I』の稽古場に一時期、サガンの『悲しみよ、こんにちわ』が置いてありました。
一人の役者が冒頭のエリュアールの詩を、暇つぶしに朗読し始めたことで気がついたのですが。
何故、あのとき、サガンが置いてあったのでしょう。
訊いてしまえば済んでしまう話なのですが、
(それに恐らくあの人の持ち物だろうという見当はついているのだけれど)
稽古場にサガンがあった不思議が心地いいので放ったらかしにしてあります。
そういったことをごくまれにします。
謎を謎のまま保管するようなことを、です。
それは小説や舞台の好みにもよく現われていて、
説明的だったり、はっきりとした結果が提示される物語が、あまり好みではなかったりします。
いろんなことを何でも説明出来てしまうなら、答えを出せてしまうなら、
人生はなんてツマラナイものなんだろう、と思ってしまうからです。
お客様に一緒に考えて頂けるモノ、一緒に想像して頂けるモノ、
そんなモノを創っていきたいのかもしれません。
★
そんなわけで意欲が沸き、創作活動を再開。
少しの間、放ったらかしにされていた、小説の続きを書き始めています。
〆切りもなく、発表される保証もないモノを書き続けるには、
強い強い意志が必要ですね。
やると決めたことなので、毎日しっかり頑張らなくては。
今日は、ちょっと暑苦しかったですかね。
とりあず、今日はここまで、です。